パルムのような心

フリーのシンガーソングライターで活動しています。好きなことをやってなりたい自分になることが夢です。

自己紹介*18~19歳、地獄だったホテル勤務*②

 前回に続きです。

shiho-s78.hatenablog.com

 

1か月間の予約課での研修が始まりました。同期はおらず、周りは先輩や上司のみです。先輩から予約の取り方について説明を受け、実際に電話を取ることから始まりました。お客様というよりは旅行会社から掛かってくることがほとんどなんですが、まず、旅行会社の名前を聞き取ることが出来ませんでした。何度か聞き返してやっと聴取でき、要件をメモしたり、聞き漏れがないように気を付けました。

終話後、上司から注意を受けました。

「もっと明るく話しなさい」「ちゃんと先方の話を聞きなさい」

指摘されていることは正論で、全然出来てないと自分でも思ったので聞き入れて、次の電話で改善できるようにしようと思いました。

電話を取っては注意され、また電話を取る、というのを繰り返していました。

あとは電話を取るだけではなく、実際にお客様の予約情報をPCに入力する業務もあります。入力するという単純な業務ではあったんですが、電話の段階で何度も注意されている私はすっかり周りに怯えてしまい、何か疑問があって質問する際も緊張するようになりました。「迷惑を掛けてはいけない」「ミスをしてはいけない」、と考えれば考えるほど萎縮してしまい、悪循環で何もかもが上手くいかなくなりました。

 

電話を取ってもうまく聞き取れない。

明るい声を出せない。

PCの入力方法が覚えられない。

入力も間違う。

結果、注意される。

 

最初は丁寧に教えてくれた先輩も、私の出来なさっぷりに溜め息をつくようになり、周りの目も冷たくなっていくのを感じるようになりました。ここでも、頼れる人はおらず、全員が敵に見えました。

 

「出勤したくない」

 

ただそれだけが頭にありました。それでも心を押し殺し、出勤していました。

とどめを刺されたのは、予約課のトップの上司のある言葉。

「ちょっとここに座って」

横に座ると、

「あなたには、コミュニケーション能力がないの」と一言。

そこから恐らく何分か私のダメなところを言われたと思うんですが、頭が真っ白になってしまい、何も考えられなくなりました。とりあえず返事をして、やり過ごしたと思います。完全にこの言葉がトラウマとなり、今でも脳裏に焼き付いています。

 

短いようでとても長かった1か月の研修が終わり、当然ながら私は予約課へ異動にはならず、今まで通り接客スタッフとして働くことになりました。

 

予約課の研修が始まる前は、「新しい環境で、やっと希望を持って働ける」と思っていたのに、研修が終わった頃には、接客スタッフの方がましだったと、思いました。

 

次回に続きます。